対自核

セラピーの一環としての自分語り

ドクショについて

 UFOだのユーレイ話だの、毎度たわけたことしか書かないので、本なぞいわゆるトンデモ本のたぐいしか読んでないんだろうと思われるでしょうが、まあそのとおりだったりしますね。

古くは、中岡俊哉大先生の心霊写真シリーズ ーこれは読書というよりは写真鑑賞になるのかー 、矢追純一氏や五島勉氏の二見書房あたりから出てるシリーズはだいたい

読んでしまっている。最近では飛鳥昭雄氏の小学館のヤツね。だってこんなおもしろい読み物もそうは無いから仕方ない。恐怖新聞みたいなモンで吸い寄せられてしまうのだ。

 

 とはいえ、普通の本も読むわけで、そんな中でも特に気になった作品を紹介したいと思います。

しかし気分が落ち込んだときに、やたら暗い話を読んでしまうのはなぜなのか・・・。

WIKIとかで裏付け取らずに主観だけなので間違っている箇所たぶんけっこうあると思うんですけど見逃せ。

 

志賀直哉「灰色の月」

作者である志賀直哉の体験談っぽい感じの話。少年工員が反対の電車に乗ってしまった

ことが判明、しかしどうにもならず、少年も「もうどうでいいっす」みたいな投げやりな言葉を吐いて終わるという、救いのないお話。

 

・これは文庫本の中の一篇で、文庫本のタイトルは違ったと思う。めんどくさいので調べない。すごい閉塞感と何とも言えない倦怠感みたいな雰囲気がたまらない。かなり好き。とても好き。

 

国木田独歩「画の悲み」

絵の上手な二人の友情話。気に入らねーけど絵が上手い相手にコンクルールでチンチンにされて滅茶苦茶ムカついたけど、いっしょにスケッチ楽しいな、お前今日からダチな!みたいな展開の話。進学してバラバラになり音信不通、久しぶりに帰省したら

どうもそいつお亡くなりになってたっていう鬱展開。

 

・教科書かなんかに載っててすごい衝撃を受けるでもなく、しかしいつまでも心に残り続けるという自分の中では不思議な作品す。

作者である国木田独歩の作品に「忘れえぬ人々」っていうのがあるんですけど、ほんと

そんなカンジなのかもしれないすね。

最後の一節がなんとも哀しく美しい。

あと、国木田独歩とバキに出てくる「愚地独歩」との関連性はまったくの謎す。

 

吉村昭 の全部

吉村昭といえば戦記ものや歴史ものが有名だとは思うんですが、エッセイが割と好きなんですよね。高価な鯉を自宅の池に飼ってて大事に育ててたのに、近所のすし屋に、そこらへんのサカナ入れられて全滅する話など、けっこうなメにあったりするんだけど、

そんなの知らせたらすし屋の大将が困惑するだろうから、ちょっとショナイにしとこう・・・みたいな話が凄い。どえらい損害だと思うんですけど。

さすが格が違う。

 

沢木耕太郎 のエッセイ全部(映画評は除く)

・沢木作品は「一瞬の夏」や「深夜特急」ってことになるんでしょうけど、こちらもエッセイが好き。とんでもなくおもしろいし、文章が上手すぎるので大変おすすめとなっております。

まずは、「バーボン・ストリート」あたりからがいいんじゃないすかねえ。

 

 

 

今はキンドルでも本を読んだりするけど、なんか違う感じがするのは、やっぱオッサンだからでしょうか。ただ、年々字が見えづらくなってきてるんで(音楽誌BURRN!なぞ読めんぞ小さすぎて!)、拡大できたりするのは便利でいいすね。

なろう系では、リゼロ本編(web版)がなかなか終わらないし、とんでもなく更新に間隔が開くこともあるのでドMの方にはおすすめす。

 

以上とりあえず頭に浮かんだものを羅列しました。