対自核

セラピーの一環としての自分語り

健康飲料と不思議体験

 会社に1週間に一度ヤク(ルト)の売人がやってくる。

いや、そんな失礼なことを言ってはいけない。合法な飲料を売っているのだ。

しかもそれはカラダに良いものなのだ。

とんでもない暴言を冒頭から吐いてしまった。ストレスが溜まっている。いや、そんな

ことを言い訳にしてはいけない。だが、毎回心の中でそう思ってしまう。気がくるって

いるのかもしれない。

 

 個人情報の秘匿というのは総務関係を仕切っている人間としては基本中の基本なのは

言うまでもないことだが、たまに個人情報(自分のだが)を暴露してしまう。

まあ自分の誕生日などを予告したりとかなんだけど。

しかし、そこで女子社員からクレームというか、有体にいって怒られてしまった。

そんな情報は要らないし聞きたくもない、ということだった。そんなこと言われると

何かプレゼントでも欲しいのかと催促されている気持ちになってしまい、不快らしい。

それはたしかにそうだよね....ということで、大変申し訳ない、と謝った。

 

 そしてその2時間後にコトは起こった。主に乳酸菌というかシロタ株というか、

そういったものを販売されるお方がやってきたため、いつものように購入しようと

玄関まで出て行った。

 

そこで、いきなり「えっ?明日誕生日なんですか!」と言われたのだ。

最初は何のことか理解できずに「えっ?」としか言えなかった。

相手もこちらのリアクションに対し「えっ?」と言っている。

「え?どゆこと?」と聞いたのだが、「いや、今、明日誕生日なんだよね」って

言いましたよね?などどいうのだ。

 

先ほどの女子社員の直球のド正論に対し、大変反省している真っ只中の人間が、

舌の根も乾かぬうちにそんなことを言うわけがない。いくら僕がとんでもないマヌケ

だったとしてもさすがにそれはない.....。

 

近くでやり取りを見ていた女子社員も「えぇ・・・」といったカンジでドン引きだ。

しかしこちら、当事者同士はお互いに黙ったまま。

なにかゾワゾワっと来るものがある。

 

「あの....なんも言ってないすけど....」

「えっ?でも.....」

 

そしてヤクヤクさんの言う誕生日に関することは寸分の違いも無くそのとおりなのだ。

また、本日ではなく、明日っていうところが何か恐ろしいものがある。

 

女子社員含め3人で合理的な理由を見つけようとするが、そんなものは当然のごとく

ありはしない。

「ヤクルト1000を飲み続けるとそういう能力を獲得できるんすかねえ...」とよくわから

ないことを言ってとりあえず散会した。

 

いったいなんだったんですかね。