対自核

セラピーの一環としての自分語り

夏が来ると思い出すこと

 暑い。コロちゃんの後遺症がキツイってゆーのにこれはマズイ。

 

 夏の思い出とか、普通の人は何かしらあると思うんですが、僕は毎年暑くなってくる

と毎回思い出して暗然たる気分になります。

 

 病み人なわけで、メンタルがおかしいっていうか、不安定なのを差し引いても

メチャクチャ下げ止まりレベルまで落ち込みます。原因は100パー自分が悪いって

いうかバカなことをしてしまったからなんですけど。

 

希死念慮って無いし、とんでもなくキツイ状況に追い込まれても、死にたいって

思ったことって無いんですが、その時だけは自分のバカさ加減に消えてしまいたいって

思いました。

 

 

オカメインコをもう数十年飼ってるんですが(インコはけっこう長生きなんです)、

きっかけは一羽の綺麗なインコが迷い込んで来たことから始まるんです。

普通そういう時は、飼い主を探したりするんですけど、最初からそのインコとは

なぜかすごく仲良しになれて、例えば、初対面から肩に止ってきたり、指を差し出す

とスッと頭をなでてもらいにきたりとか・・・まあ、人馴れしてただけなだけって

言われればそうかもしれないんですけど。

呼べば、すぐにケージから出て飛んできて肩に止ってくるし、一緒に寝たり(今考え

るとけっこう危ないんですが)とか、向こうも全幅の信頼を寄せてくれてるのが分かる

んです。手の中で寝てくれたりとかもよくありました。

 

そんな相思相愛だったインコを、僕が酔った時に、ふと、外の風に当ててあげようと

なぜか思い立ち、ベランダへ肩に止らせたまま出てしまったんです。

オカメインコはすごく臆病で、インターフォンの音でパニックを起こして暴れたりする

くらいなんです。

そんな繊細なオカメを、見たこともない景色、環境にそのまま連れ出すなんて、バカと

しか言いようが無いんですが、ヨッパだったためかやってしまった。

 

インコは当然パニックになって外に飛び出して、我に返った僕がどれだけ呼んでも

もう帰っては来ませんでした。帰ってくることができなかったんだと思います。

 

僕は、しばらく呆然として何もできませんでした。ただただ泣くことしか・・・。

妻が携帯番号を載せたポスターを速攻で作ってくれて、近所の動物病院に行き、

貼ってくれるようにお願いして回りました。

その間、僕は魂の抜けた腑抜けでした。ただ後をついて立ってるだけで。本当に

情けない。

 

一度だけ、らしきインコを見たっていう電話が掛かってきたんですけど、あまりにも

漠然とした情報だったため、発見には至りませんでした。

 

 

今では、あのインコのことだから、新しい飼い主にうまく取り入ってよろしくやってる

に違いないと無理やり思い込み、自分の中では決着を付けたつもりです。

 

でも、今でももう10年以上経った今でも、なぜ自分はあの時酔っていたとはいえ、

あんなに大切にしていたインコをあんな目に遭わせてしまったのか、いったい何を

考えていたのか・・・。自問自答し続けています。

 

もし死後の世界があって会いたいと思える人や動物に会えるなら、親兄弟親類縁者には

申し訳ないですけど、真っ先にインコに詫びを入れようと今から思ってます。

 

今でもその時の自分を許してはいないですね。世界一のバカ野郎だと思ってます。