対自核

セラピーの一環としての自分語り

冬休みの特別感

 冬休みには特別感があった。春休みや夏休みには無いプレミアム感すら感じられた

ものだった。

 

多分にクリスマスだったりお正月といった、一年でも上位に来るであろうイベントが

立て続けにあり、プレゼントやお年玉という名の実弾がもらえるっていうこともかなり

影響していたのは否定できない。小、中学生にとって自分で稼ぐことができない身分

では、これはかなりデカイ。

 

が、しかし、僕が言いたいのはそういうことでは無いのだ。冬休みには何かこう・・・

妙な「安心感」みたいなものがあった。

 

それは何故だろう、と3分くらい考えてみたところ出た答えが、「冬休みには友達に

会わない」っていうことがあったような気がする。別になにかひどい目にあっていた

わけでもないのだが、親兄弟としか接点が無くなり、親戚とも1,2日くらいしか

会わないっていうことが大きかったのではないか、とよく自分でも分からない結論に

至ってしまった。

 

もしかしたら、楽しくやっていたはずの友達ライフでもストレスを感じていたのかも

しれない.......。

内向的な安心感、小さな子供が母親に抱かれている時に感じる気持ちに近いものが

自分の中にあったと思う。

 

 

春休みは、別れのシーズンであったりもするので、妙に物悲しい気分になったりして

あまり好きではなかった。

夏休みは、いまだによくわかんない出校日とか、その長さゆえに社会復帰じゃない、

学校復帰にけっこうな覚悟がいるところがイヤだった。

 

冬休みの、自宅でこたつに入りうとうとしたりっていう、あの時間がゆっくりと

流れるような雰囲気がたまらなく好きだった。