対自核

セラピーの一環としての自分語り

東京砂漠

 若い頃はカラオケは大嫌いだった。

 

人と話すのが好きだったので、けっこうな人数が集まったりすると、隙あらば話し込む

のだ。

二次会でカラオケになったりすることが多かったが、そこでもさっきまでの話の続きを

って、うるさくて聞こえんやないか。お互い口パクになってて笑っちゃうね。

まあ、怒鳴れば話せないこともないんだけど、歌うたわずに声枯れるってどういうこと

やねんていうね。曲途切れた時、絶叫しながら話してる変な人になっちゃうし。

 

で、うぜぇ...ってことで避けてたんですけど、今はそうでもないと思うんですが、

当時は圧が凄いんすわ。お前も何か唄えっていう。

めんどくせ....と思うんですけど、まあ上司とかいたりするとそんなわがままもいい加減

通らなくなる時がやっぱあって。

そういう時は「東京砂漠」とかムード歌謡唄ってました。メタル野郎がムード歌謡

唄ってやがるってことで、まあお笑いに逃げてるんですけど。

 

で、時は流れ、曲は大好きなので、今でも唄うわけですわ。「東京砂漠」。

当時のウケ狙いの「おおーっ笑」っていうカンジはどこかへ吹っ飛んでいき、

そこには単に哀愁漂ってしまっているオッサンがいるっていうね。

 

年齢が追い付いてしまったってことすね。

まっ、ただそれだけの話なんすけど。